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絵や音楽のプロを目指して専門学校へ行こうとしている人・行っている人へ。

まえがき:

イラストレーターやデザイナー、ミュージシャンを目指して
専門学校へ行こうとしている人・行っている人に対して、
以前から伝えておきたいことがあったので、
いきなりなのですが書いてみました。

エラそうなことも書いてますが、
かくいう私もこの仕事だけでは食べていけていないプロのピヨ子で、
こんなことを書くのは恐れ多いのは重々承知の上です。
ただ、少ない経験の中で感じたこともあるので
今の時点での私なりの考えを書いてみました。
この文章がその道を目指して専門学校への進学を考えている人、
今在学中の人へのヒントになれば嬉しく思います。



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専門学校へ行こうとしている人・行っている人の大半は
その道のプロを志していると思います。

結論から言うと、専門学校へ行くだけでプロになるというのは難しいです。
専門学校というのは、普段から頑張ってきた人、頑張っている人が
補助的に行くところだと思っていいと思います。

ここでいう「頑張る」とは、
普段からその道に関しての情報収集をしたり、
理解を深めていたり、アンテナを常に張っていたり、特訓をしたりと、
今自分ひとりでもできることを十分している状態です。

また「プロ」とはそれを仕事とし、お金を貰っている状態とします。

普段頑張っていない人が、専門学校へ行って、
学校にいる間だけ頑張ってもプロになるのは難しいでしょう。

普段から頑張っている人が、専門学校に行けば
プロになるのはそう難しくないと思います。

結局は普段自分がどれだけ頑張れているかだと思います。
これはどの分野でも同じだと思います。

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私はそもそも専門学校へできれば行きたくはありませんでした。
美大や専門学校を出れば、
それまでの自分の力でやってきたこと、身につけてきたことを
「そういった学校へ行っていたから」で片されるのが悔しかったからです。

実際に、「美大を出てるんですか?」「絵の学校を出てるんですか?」
などと聞かれて、「デザインの専門学校に行ってました」と答えると、
「専門学校でもこれだけ描ける様になるんだ」というようなことを
言われることがよくあります。
相手の人は、私を褒めようとしてそう言ってくれている部分も
少なからずあるとは思いますが、それだけ一般に
学校へ行きさえすれば簡単に技術が身について、
その道のプロになれると思われているのだな、と、その都度思います。
でもそれは幻想なのです。

私は学校に入る前から、なんとなくそれは理解していたので、
たとえ人にそう思われてたとしても、
学校に入って即戦力を身につけて、絵やデザイン関係の会社に就職して、
仕事をしながら絵に繋がる力を養いつつ、
自分の時間を作って絵を描けるようにして、
いずれプロになれればそれでいい、と思い入学しました。

結果として、入学してとてもよかった、と今は思っています。
パソコンにそれまで疎かったのですが詳しくなれましたし、
沢山のアプリケーション操作も覚えて、同じ志を持った友達もできました。
そして今も尊敬している素晴らしい先生にも出会うことができました。
また運良く学校推薦で就職させてもらえ、
研修として見知らぬ土地へひとり行くことになり、
そこで色々な経験を積み、それを下地にずっと活動を続けてきたからこそ、
今の自分があると言えます。

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プロとして活動を始めたのは卒業後2年ほど経ってからでした。
卒業後も学校で学んだことをベースに、
更に技術向上に努め、イラストやWEBのセミナーに参加したり、
公募に応募したり、ホームページを作成したり、
出版社へ足を運び営業を行ったりと、
色々と行動を起こしてプロに近づける機会を増やし、
のがさないようにしてきた結果だと思います。

プロとして活動し始めたばかりのころ、
同じクラスだった友達にたまたま街角で会いました。
友達はその道のプロはあきらめて普通のアルバイトをしているようでした。
彼女は「あの学校を出たくらいじゃプロになるなんてムリ」と言っていました。
厳しいようですが、その気持ちでいては、
どこの学校に行っても結果は同じだったのではないかと思います。

学校では様々なことを教えてくれます。それを体得できるかどうかは
学校ではもちろんのこと、学校以外の時間に
自分が努力したかどうかにかかってきます。
ですから、先に書いたようにプロになれるかどうかは結局その人次第です。

これは英語にも似ていると思います。
私たちは中高で英語を学んできました。
今、英語が身についている人は、これまで学校以外の時間で努力してきた人が
殆どではないでしょうか。
学校で教えられたことはもちろんのこと、それプラス、
学校以外の時間で努力して、ある人は海外に留学をしてまでして、
さらには英語の学校へ行ってまでして、
やっと身についたのではないのでしょうか。
分野は違いますが、それと同じように思います。

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学校は、その人の力の「支え」となるものです。
その人が、さかあがりをしようと精一杯頑張っていて初めて機能する
補助板のようなものです。
補助板に寄りかかっていては一向にさかあがりは
できるようになりません。
それを踏み台にして更に高く空をかけのぼり、
上を目指そうと頑張った結果として、
さかあがりはできるようになるのです。

私の周りの人は補助版なしの自力、
独学でプロになった人の方が多いです。
絵や音楽のプロになるにあたっては、
学校へ行っていたかどうかはあまり関係ないと思います。
たとえ補助版が無くても、最初から自力で
逆上がりができてしまう人もいるし、
残念なことに補助板を使ってもできない人もいるのです。

ただ、学校は普段から頑張っている人にとって、大きな支えになります。
1人で学ぶにはなかなか難しいことが学べる上、
同じような志を持った人たちに出会え、
いつでも質問できる、支えてくれる先生たちがすぐ側にいてくれたりと、
ひとり頑張らなくてはならない人間にとって
大変心強い存在になってくれるからです。

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これだけ「頑張る」「努力する」などと書くと、
つらく厳しく大変で、マイナスのイメージに感じるかもしれませんが、
そもそもそれが好きで、自主的にやっていることなので、
確かに大変は大変ですが、嫌に感じることは無いのです。
もちろんつらく苦しく、やりたくないときもあります。
でもそれらは一時的なものです。
基本的に、 楽(ラク)ではなくとも楽んでやっているのです。
それらをいつも苦痛に感じる人は、
たとえプロになれたとしてもつらく厳しいものになると思います。
逆に言ってしまえば、プロとして活動できる人は、
一般にやっていてつらく感じること、よくやるよ、ということを
いつまでも楽しんでできてしまう人だけなのかもしれません。
楽しんでやれるからこそ、好きこそものの上手になれで、
その力はより一層伸びていくのだと思います。




学校や人の力をあてにせず、自分の力で楽しみながら頑張れる人。
そういう人は、どこにいても、プロになれる。
私はそう思います。



小野眞智子



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2009年02月25日16:23:53 仕事 トラックバック(0) コメント(11)

どうも初めまして、「絵 学校」で検索したら目に止まったので記事読ませて頂きました。
やはり自分も「学校に行けば絵が上手くなる」って前までは思い込んでいました
でも学校は最初から努力してる人への足掛かりである事を最近知り、この記事を読んで確信しました。
学校ってどんな所だろうと興味本位で検索したのですが、この記事を読んで自分はまだまだ努力が足りないなと痛感し、そしてまた同時に、上手く言葉に表せられないのですが「希望」も貰った気がします。
深い記事だったので思わずコメントしました。
長文失礼

2010年04月26日 SHOUGO URL 編集

初めまして。コメントありがとうございます。
そうですよね、一般に学校に行けば絵がうまくなる、そう思うと思います。
デザインなんかも知識は教えてもらえますがでは具体的にどうするといいデザインになるか、
みたいなことは教えてもらえません。美大等も似たような感じみたいです。
結局他人から与えられなくても、常にアンテナを貼って
自分で盗みとっていくような気持ちでいないと習得は難しいのだと思います。

またこの記事は反響が大きく、同じ様に疑問に思っている方や、
私と似たような経験をされている方が多くいることがよくわかりました。
少しでもお役に立てればいいなと思い、
もっと掘り下げた内容のサイトを作ろうとしているところです。

2010年05月07日 小野 URL 編集

はじめまして!
わたしは最近母に「本当にその学校に行って意味があるのか?」と言われて悩んでいました。
自分に自信があったら母に
「行く意味あるよ」と堂々と言えると思います。
なぜ自分が母に言葉を返すことができないのかというと
それは努力をしていないからだと実感しました。
努力をすれば自信がついてくると思います。
しかし、わたしはそれをしていない・・だから迷いがあるのでは?と思いました。
この記事のおかげでわたしの何かが変わりました。
本当に感謝しています。
ありがとうございました。
4月から専門学校に行きます。
毎日を無駄にせず努力をしていこうと思います。

2011年02月22日 ゆきえ URL 編集

はじめまして!とてもうれしいコメントありがとうございます。2年も前の記事ですのに、未だにこうして反応をいただけることに驚きと喜びを感じております。

そうですね、努力って技術や知識の向上だけでなく、なにより自分をささえてくれる自信になりますからとても大切だと思います。誰かの言葉で「今の自分を支えてくれるのは過去の自分だけ」「今の自分はすべて過去の自分が作ったもの」とありました。まさにそう思います。

そして専門学校に入学を決意されたとのこと!私は学校に入ったら知識も豊富で絵が上手な子がたくさんいるに間違いないと意気込み、入学前から自分でできる範囲で勉強を進めていたのですが、実際に入ったら拍子抜けした覚えがあります(笑)でもこれくらいの気合いでいた方がいいと思います。結局周囲の人は関係ありません。自分との戦いです。応援しています!

2011年03月01日 小野 URL 編集

初めまして。中学生ですが読ませていただきました。
専門学校を探していたらちょうどこの記事に飛びました。
読んでみると、なんていうか、私はもっと努力しないといけないのでは・・・?と感じました。
今は周りにそんなに絵を描く子がいないためか、上手、とか将来漫画家になれるよ~と言われます。
(私は上手だとは思っていませんが。)
でもそんなのは周りにいないだけであって、世の中には絵が上手な人がたくさんいるんですよね。
しかもその人たちは努力をしたからこそ、認められているんですね。
私は絵が好きなので、力が伸ばせるようにしたいです。
記事の趣旨からは外れたコメントかも・・・汗
ちょっと自分の中の何かが変わりました。
ありがとうございます。

2011年05月03日 蛍 URL 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2011年06月19日 編集

初めまして。
私も「絵 学校」で検索してここに辿り着いた者です。

私は絵とは関係のない学校にいます。
なので画力を向上させるには絵の学校へ行った方がいいと思っていました。でもこの記事を読んで自分で努力しようと思いました。
行っても行かなくても、自分でとことん追求すれば結果は出る…と思いました。
自分なりにいろいろ調べることに「これは間違っているのでは…」といろいろモヤモヤした感情があったのですが無くなりました。
努力は始まったばかりですが頑張っていこうと思います。
ありがとうございました。

2011年09月11日 怜 URL 編集

はじめまして。
記事を読ませていただきました。
私はこれまで、演奏を主にやっていた人間で作曲を深く勉強したいと考え、専門学校に進む道を考えています。
自分でいうのもおかしな話ですが、演奏に関してはそこそこできる…というか、それなりの年月を重ねていて、理論的な知識もそれなりにあるので、コメントで書かれていた拍子抜け状態になるか不安に思っていました。
しかし、やはりそこで自分の力でどのようにして学校をうまく活用して、努力して切り開くか、周りは関係なく、普段の自分自身のがんばりが大事であると捉えさせていただきました。
学校に入って、こんなところに…と思ってしまわないか、というように考えるには、まだ早いのかもしれません。
とにかく、自分の中の考え方が変わるきっかけになった記事でした。
ありがとうございました。

2012年06月25日 TK URL 編集

蛍さん、初めまして!
ご返信が本当に遅くなりごめんなさい。
そうですね、クラスで1番だったり、学校で1番になることは
ある程度の努力で可能かと思います。
でもプロの世界に飛び出ると、いきなり全日本(全世界)大会に
出場するような状況になるので、
求められるレベルも内容も変わってきます。

またここ数年でネットの普及により機会が均等化されてきていて、
アマチュアの時点で全国区でプロの座席を競い合うような
状況になっているように思います。
要するに本当にいいものが描ければ、誰かしら拾ってくれるという状況です。
これはある人にはとても厳しくもあり、
ある人には非常にチャンスであるともいえると思います。

私もほんと、ネットですごい人を見つけてはガックリしてますけど(笑)
一方でよい刺激にはなっていると思います。
お互いに頑張りましょうね。

2012年06月26日 小野 URL 編集

>怜さん

初めまして!コメントありがとうございます。
ご返信が大変遅くなりごめんなさい。

はい、学校での勉強に依存しきっている人よりかは、
学校に行ってないことで危機感を覚え、
ひとり切磋琢磨している人の方がよほど上達するような気がします。
またそれは気持ち的な部分でもプロとしてやっていくときに
必要な「強さ」も養えると思います。

ただ、独学しているとどうしても
限界や偏りが生じるということも最近あらたに感じ始めてはいます。
そう感じるまでは、独学で充分なんじゃないかと思ってます。
それに単純に、専門学校って本当にお金かかりますしね。

2012年06月26日 小野 URL 編集

>TKさん

初めまして!コメントとても嬉しいです。
3年以上前の記事なので現在では考えが多少変化していますが
それをふまえつつ読んでいただけたら嬉しく思います。

普段から技術も知識もそれなりに習得されているとのこと、
おそらく拍子抜けすると思います。
極論ですがあまりに高いレベルにいる人は、
専門学校は時間とお金の無駄に近くなる危険性があります。
実際に講師をしていて、かなりのレベルを独学で習得済みの生徒は
学校を辞めてしまったりしてました。
どうしても学校は、基本的にできない子の方に授業内容を合わせるので、
それくらいギャップがあったりします。

でも学校だと初歩レベルではあるものの、
色んなことを万遍なく学べるという強みはあるんですよね。
ですので、そういう方は鶏口牛後的なポジションじゃないですけど
可能であれば特待生枠で格安で入学して、
色々なことを万遍なく学びつつ、
あとは自分の普段の努力をしてわからないところは
先生にどんどん聞いて、最終的に主席くらいの成績で
卒業すれば就職にも有利ですし今後にも色々役立つでしょう。
オトナの話ですが、学校としても卒業生の活躍はオイシイので
後押ししてくれるのではないでしょうか。

そんな感じで入学したならば皿まで、という意気込みで
行けば無駄にならないと思います。
ジャンルは違いますが、応援しております。

2012年06月26日 小野 URL 編集












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